滝村君行方不明

県立みたけ養護学校小学部2年の滝村隆規君(8)(盛岡市中太田)が、盛岡市前九年の北上川河川敷で行方不明になってから、5日で丸1年が過ぎた。盛岡西署などはこれまで、のべ1800人を動員して捜索を続けているが、有力な手がかりは見つかっていない。同養護学校の教職員や同署員ら約30人は同日、JR盛岡駅前などでチラシ約3000枚を配布し、情報提供を呼びかけた。

 滝村君は昨年2月5日午前11時40分ごろ、館坂橋から約200メートル下流北上川河川敷で、障害者支援を行うNPO法人「六等星」(盛岡市前九年)に通う児童2人と雪遊びをしていたところ、付き添いの男性職員が目を離した数分の間に、姿を消した。

 県警にはこれまで、「男の子が川岸を歩いているのを見た」など30数件の情報が寄せられた。情報を元に現場周辺や北上川流域などを捜索したが、手がかりは見つかっていない。

 滝村君の家族は、不明になった当時の状況や現在の心境をつづったチラシ1万2000枚を配布する一方、報道各社には、帰りを待つ家族の思いをつづった手記を寄せた。母親の規枝代さん(42)は手記の中で、「せめて私の夢の中にでも現れて、あなたのいる場所を教えてください。そうしたらすぐに迎えに行くから」と息子との再会を祈っている。

 同養護学校の鈴木長幸副校長も「事件を風化させないためにも、住民のみなさんに関心を持ち続けてもらいたい」と訴えている。

 滝村君に関する情報は盛岡西署((電)019・645・0110)へ。

(2008年2月6日 読売新聞)

男の子行方不明って珍しいですよね。