天井広告

大正末期から昭和中期にかけて、庶民の娯楽の場として栄えた徳島県神山町の劇場「寄井座」で、当時の雰囲気をしのばせる酒店、理容店、診療所などの広告パネル約150枚が天井一面に張られているのが見つかった。

 国内外の芸術家を同町に招き活動を支援している特定非営利活動法人NPO法人)「グリーンバレー」(大南信也理事長)は、芸術活動の拠点に再生しようと改修を進めており、8月中にオープンし、パネルも公開する予定。

 寄井座は木造平屋で約280平方メートル。設立当初は演劇や浄瑠璃、戦後は映画を上映して庶民の癒やしの場となった。だがテレビの普及で客足が途絶え1960年ごろに縫製工場へ転用。それも約10年前に休業し使われなくなっていた。

 大南さんらは、レトロな雰囲気が創作や展示のスペースとしてふさわしいと考え、改修作業を開始。工場にする際に新設された中天井をはがすと、広告パネルが見つかった。

2007年07月04日 西日本新聞から

貴重ですよねぇ。。