知事の本を映画化

箱根の開発史を映画化−。老舗の富士屋ホテルを創業した山口仙之助らの足跡を描く映画「破天荒力−箱根に命を吹き込んだ男たち」が制作される。原作は松沢成文知事。松沢知事は5日、制作する市川徹監督とともに会見し、「神奈川の近現代史を多くの人に知ってもらいたい」と述べた。

 映画は、大学を卒業した“僕”が松下政経塾に入塾し、自分を見つめ直すために幼いころに家族旅行した箱根を訪れ、日本を代表する観光地の箱根の歴史に触れる−という形でストーリーが展開する。若い主人公が、山口仙之助はなぜ明治時代に山間の箱根に外国人向けのリゾート地を開業できたのか、という謎に迫る。

 主人公の“僕”は、若手俳優として注目される崎本大海が務める。松下政経塾の塾長の松下幸之助役は宝田明が務める予定。8月から撮影を開始し、来年2月に公開する予定だ。

 市川監督は6月に別の映画の出演を依頼するため知事を訪問。その際に松沢知事が「破天荒力」を出版したことを知り、読んで感銘を受け映画化を決意、知事の快諾を得た。市川監督は原作について「山口仙之助が箱根を開発した経緯が、ミステリーを読むような感覚で分かる。今脚本を書いているが、原作が面白いのでハイスピードで進んでいる」と話した。

 松沢知事は「テレビドラマでは江戸時代までと戦中戦後は盛んに描かれるが、明治大正が描かれることは少ない。今日の日本を築いた近現代史を知ってもらいたいという思いで本を執筆したが、映画化されるとは思ってもみなかった。映画化されることは、味わったことのないワクワクした喜びを感じている。完成が本当に楽しみ」と、やや緊張した表情で語った。

(2007/07/06 Sankei.Web)

 普通の人にも本て書けるんだろうなぁ。
でも文才ないとダメか。