若尾文子 比例代表候補

共生新党比例代表候補で女優の若尾文子さん(73)が24日、公示後初めて1人で街頭演説に立ち、都内の商店街を練り歩いた。これまでは夫で党首の黒川紀章氏(73)と常に行動を共にする“おしどり”ぶりだったが、頼れる人は遊説のため札幌へ。周囲の心配をよそに、“名優”は比例名簿の目玉として堂々とした候補者ぶりを見せつけた。

 選挙戦当初は“街頭演説やらない宣言”をしていた若尾さん。だが、最近の下馬評では当選の目も出てきたとあって、ガ然ヒートアップ。初の“独り舞台”の上演となった。

 スタート場所に選んだのは、日本橋明治座前。「セレブの資格」「妻たちの鹿鳴館」などいくつもの舞台に立った“ホームグラウンド”だ。

 開場前の午前10時10分、若尾さんが姿を見せると、公演中の「水戸黄門」観劇に訪れた人たちが驚いたような表情で周囲を取り囲む。その前で「皆さん、水戸黄門の千秋楽、心からおめでとうございます」と呼び掛けると、すかさず男性から「文子さんを見に来ました!」の声。思わず“若尾スマイル”を浮かべながら「国民の皆さんが少しでも安心して暮らせるように必死に頑張っています」とアピール。「国が出すお金で、地震に耐える建物になるんですよ」と、党の政策の柱である木造2階建ての耐震化を訴えた。

 午前11時には日本橋三越前。「(政治が)おかしいと思っても、私たちの声は実際には届かないと思っていました。でもいつまでもそんなことは言っていられません」。出馬した思いの丈を語ると、約50人の聴衆は熱のこもった拍手を送った。

 午後は江東区の砂町銀座から新宿伊勢丹前へ。移動手段はすべて車だったが、演説を終えると、白い日傘を差して人込みの中に歩み出し、積極的に握手。「若尾さん!頑張って」と声が掛かると「(映画や舞台と違って)話すのは苦しみの一つですが、皆さん、反応してくださるから、親しみが持ててとても楽しい。私1人の時はやらなきゃ」と両の腕で力こぶをつくってみせた。

 初の単独遊説も、映画ファンや年配者をターゲットに訴え手応えを感じた若尾さん。26日には、黒川氏とともに故郷・仙台に入る。
[ 2007年07月25日付 スポニチ ]

73才に何できるの?日傘さしてお気楽だし・・
何するにも疲れてダメじゃないの?年齢制限てないんですか?