発達障害児

発達障害で周囲とうまくコミュニケーションできない子供たちが通う常設の指導教室が、近く建設される深谷市立教育研究所内に設置される。学校以外の施設に、発達障害の通級指導教室が置かれるのは全国初。市は2009年12月の設置を目指す。

 教室は本来、学校外には設けられないが、市が特区申請したところ、文部科学省から「現行法令の中で設置可能」との返答を得たという。

 新たな指導教室には、注意欠陥・多動性障害や学習障害など発達障害を持つ小中学生の教室が一つずつ、言語の発達の遅れや聴力障害の小学生の教室が一つ設けられる。

 発達障害の児童・生徒は県内で約10%。都市部に多いとされ、全国平均の6・3%を上回る。深谷市では発達障害と言語・聴力障害の通級指導教室が小学校に1校ずつあるが、中学生対象の発達障害の指導も必要なため、教室を拡充する。

 教室を1校内に置くと、別の中学から通う生徒の負担が大きくなることなどから、市立教育研究所内に設けることにした。市立教育研究所は、市福祉交流センターと併せて、旧深谷地区消防組合庁舎跡地に建設されることが決まっている。

(2008年1月12日 読売新聞)

障害って怖いよなぁ